我々はAmyloid beta peptide (Abeta)4-10を発現する組換えダイズ蛋白(Abeta+)を作製し,アルツハイマー病(AD)モデルマウスTgCRMD8で効果を検討した.9週から毎週1mgのAbeta+またはダイズ蛋白 (Abeta-)を経口投与した.Abeta+投与マウスでは21週以降で学習障害の改善を認め、脳可溶性分画でAbeta oligomerは減少し、脳Abeta蓄積は減少した.免疫療法で問題となっている脳髄膜炎や微小出血は認められなかった.組換えダイズ蛋白による経口免疫療法は安全で有効なADの予防療法になりうると考えられた.
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