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2021 年度 研究成果報告書

大規模ゲノムリソースを利用したドーパミン神経変性疾患の分子メカニズム解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08003
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52020:神経内科学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

舩山 学  順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (70468578)

研究分担者 斉木 臣二  順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (00339996)
村上 晶  順天堂大学, 医学部, 教授 (90157743)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードパーキンソン病 / 網膜色素変性症 / 次世代シーケンサー / 原因遺伝子 / オートファジー
研究成果の概要

パーキンソン病 (PD) と網膜色素変性症 (RP) を合併する遺伝性PD家系6家系について全エクソン解析を実施した。MIMmatchデータベースより得た遺伝子リストを用いることによって候補variantsのしぼり込みの効率化に成功した。全エクソン解析を実施した1家系から有力な疾患特異的遺伝子Xを同定した。遺伝子Xについて1,029症例のPDまたは遺伝性眼疾患患者のゲノムDNAを用いて検証した結果、3家系の常染色体顕性遺伝性PDと17症例の孤発性PDからrare variantsを検出した。遺伝子Xにrare variantsを持つPD症例の多くは発症年齢50歳以下の若年発症PDだった。

自由記述の分野

分子遺伝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で発見された遺伝子XはすでにPD以外の神経変性疾患において発症原因となることが報告されている、したがって、遺伝子Xにおいて若年発症常染色体顕性遺伝性PDという新たな表現型を定義することができ、遺伝子X関連疾患スペクトラムという新しい概念を提唱することが可能となった意味で本研究の意義は大きい。遺伝子Xは細胞内分解システムであるオートファジー・リソソーム系において重要な役割を演じているタンパク質をコードしていることはすでに明らかとなっており、今後モデル細胞やモデル動物を使った病態生理機能解析を推進することでPDの新しい診断や治療法の開発に寄与することが可能であると考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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