これまで、HAMの治療薬開発はHAMの感染細胞や慢性炎症に対する探索や評価に限られていたが、本研究成果によりHAMの神経障害機構が明らかになることにより、治療戦略として新たに神経障害の抑制を標的とした新薬開発が可能となる。従って、学術的にも臨床的にも重要な課題の解決に結びつく成果になると考える。また、HAMは先進国の中でその患者が多いのは日本のみであるため、HAMの病態や発症予防法・治療法に関する我が国での研究成果は世界中から期待されており、本研究の成果は国際的にも社会貢献という側面からも意義あるものとなる。
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