研究成果の概要 |
本研究ではタウ蛋白蓄積型モデルマウス(rTg4510)におけるE/Iバランス破綻機構を明らかにすることで,認知症治療法開発の糸口を探ることを目的とした.2020年度に引き続きMRS, PET, 二光子イメージングでの病態評価を継続した。今回の検討では、タウ蛋白の蓄積が神経伝達物質の低下に寄与し、E/Iバランスに影響を及ぼしている可能性が示唆されたが、マウスの評価では、興奮性神経活動が亢進している状態は認めなかった。早期にはE/Iバランスの破綻が生じていることを我々は見出しているため(Shimojo et al. J Neurosci. 2020)、さらに早い時期での評価も重要と考える。
|