統合失調症患者で脳炎でも報告のないシナプス接着分子NCAM1に対する自己抗体が約5.4%(12名/223名)に存在することを発見した(Shiwaku et al. Cell Rep Med. 2022)。さらに2.1%(8名/387名)にNRXN1に対する自己抗体も発見した(Shiwaku et al. Brain Behav Immun. 2023)。これらの自己抗体陽性の患者からIgGを精製し、マウスの髄液中に投与することで、自己抗体が、NCAM1やNRXN1の分子間結合を阻害し、シナプス/スパインの減少につながり、さらに統合失調症関連行動を誘発することを示した。
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