研究課題
40歳以上の不眠症患者50名を対象とし、MRIによるT1強調およびFLAIR画像を撮像する。不眠の重症度評価にはISI (Insomnia Severity Index)およびPSQI (Pittsburgh Sleep Quality Index)を用い、睡眠状態誤認の評価には、DBAS (Dysfunctional Beliefs and Attitudes about Sleep)を用いる。さらに、身体愁訴・疼痛症状の評価には、PHQ (Patient Health Questionnaire)-15およびGAD (Generalized Anxiety Disorder)-7を用いる。認知症状および抑うつ症状の評価には、それぞれMMSE (Mini-Mental State Examination)、PHQ-9を用いる。大脳器質病変における灰白質萎縮による体積減少および白質病変の体積と、臨床症状重症度との相関解析を行い、さらに重回帰分析によりそれぞれの要因同士の関連性を詳細に検討する。現在までに不眠症患者20名がエントリーし、画像および疾患評価尺度を採取した。
2: おおむね順調に進展している
目標症例数の2/5を達成しており、予定通り順調に研究が進んでいる。データ解析用のPC環境もほぼ整いつつある。
今後は中間解析を行いつつ最終必要症例数の検討も加える予定である。さらに中間解析結果は、学会・研究会等で報告を行い、研究計画および研究データの妥当性に関して、専門家の意見を取り入れつつ研究を進めていく予定である。
少額の残額が生じたため、次年度のデータ解析および論文等作成費用として加算し利用することを予定している。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件) 図書 (1件)
Sleep and Biological Rhythms
巻: 18(2) ページ: 101~107
10.1007/s41105-019-00248-7
Journal of Affective Disorders
巻: 263 ページ: 72~79
10.1016/j.jad.2019.11.132