研究課題
DAT-Cre;tdTomatoマウスに対して、逆行性神経トレーサーであるコレラ毒素Bサブユニット(CTB)[CTB-488およびCTB633]あるいは逆行性アデノ随伴ウイルス rgAAV-flex-GFPを前頭前野(Infralimbic cortex)および側坐核にそれぞれインジェクションし、腹側被蓋野におけるそれぞれのドパミン神経の起始部の分布を解 析した。あるいは逆行性アデノ随伴ウイルスrgAAV-flex-GFPを前頭前野(Infralimbic cortex)および側坐核にそれぞれインジェクションし、中脳皮質ドパミン系 路および中脳辺縁系ドパミン系路の分布を解析した。また、化学遺伝学的手法により、腹側被蓋野の神経活動を活性あるいは抑制することによる、行動変化を オープンフィール試験、プレパルス抑制試験など統合失調症との関連性を念頭に解析し、AAV-DIO-hM3D(Gq)-mCherryをインジェクションをしたマウスはオープン フィールド試験に置いてコントロールマウスと比較して過活動を示した。当初の計画とは異なり、複数のプロジェクトを同時並行させながら進行させている。 「幻覚・幻聴」の神経基盤として、そのモデルとしてdrug-induced psychosis物質誘発精神病モデルを利用し、ケタミンを含むPCP系薬物のNMDA受容体応答性に 関するNR2サブユニット構成および標的神経回路に関しても、海馬、扁桃体、視床、前頭前野を含む急性スライス標本を作製し、パッチクランプ法による電気生理学的解析によりサブユニット特異的反応性について解析した。スクロース過剰摂取による統合失調症発症リスクを明らかにするため、新たな統合失調症モデルマウスとして、Glo1 htero KOマウスにスクロース含有食を施したマウスについて、組織学・行動学、電気生理学的解析を行い、糖分過剰摂取による統合失調症発症リスクの増加の可能性について明らかにした。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件)
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