研究課題
代表的な精神疾患である統合失調症は妄想・幻覚や意欲、動機づけの低下の他に認知機能障害が存在する。認知機能障害は精神症状よりも社会生活機能への影響が大きいことがわかっている。現在では様々な認知機能改善療法(認知機能リハビリテーション)が提案され、我が国でも少数の施設であるが実践されている。本研究は、統合失調症について、社会生活機能に影響する認知機能障害を改善させるために米国で発表されている新規の認知機能改善療法について日本人患者での改善効果を検討することを目的とする。さらに、それぞれ視知覚訓練、聴知覚訓練を単独、あるいは複合的に組み合わせた介入を行い、神経心理検査による認知機能の評価、社会生活機能、神経可塑的変化として脳波の事象関連電位を計測する。本年度は視知覚訓練、聴知覚訓練の具体的な課題内容について検討した。それぞれ先行研究に基づいて、オンラインで行える認知機能改善プログラムであるBrainHQ(PositScience社)から、聴知覚訓練は8課題、視知覚訓練については6課題を採用することにした。研究デザインは統合失調症患者を対象に、聴知覚訓練を行う群、視知覚訓練を行う群、通常治療を行う群の3群に割付け、40時間の介入を行い、認知機能の改善効果を検証するとした。次に2019年9月に患者を対象として介入を行うために、研究計画書を作成し、北海道大学病院の倫理委員会に提出した。多数の項目について指摘され、2020年3月時点でも研究計画書の提出、再提出を繰り返しており、承認されてない。2020年度早期の承認を目指し、本格的な介入研究を開始したいと思っている。
3: やや遅れている
本研究のデザイン、介入内容などの必要な装置など状況が整っている。2019年9月に患者を対象として介入を行うために、研究計画書を作成し、北海道大学病院の倫理委員会に提出した。多数の項目について指摘され、2020年3月時点でも研究計画書の提出、再提出を繰り返しており、承認されてない。2020年度早期の承認を目指し、本研究を開始したいと思っている
現在、北海道大学病院の倫理委員会に提出している研究計画書について、修正の指摘、それに対しての修正と再提出を繰り返している。これらを繰り返した後に承認されるので、承認次第、導入基準を満たす患者をリクルートし、介入を行いたいと考えている。
本研究は統合失調症患者に対する新規の認知機能改善療法の効果を検証する研究である。介入を実施するに当たって、北海道大学病院倫理委員会の承認が必要であるが、2019年9月に研究計画書を提出しているが、2020年3月時点でもまだ承認されておらず、開始出来ていない。承認して開始することで、参加者への謝金など実質的な研究の使用が開始する。2020年度は研究計画書が承認され、研究費を本格的に使用すると考えている。
すべて 2019
すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)