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2021 年度 研究成果報告書

自己抗体に起因する睡眠覚醒障害と精神疾患の病態の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08037
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

神林 崇  筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 教授 (50323150)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードナルコレプシー / オレキシン / 視神経脊髄炎 / NMDA受容体脳炎
研究成果の概要

ナルコレプシー(NA)の病態を探る目的のため症候性の過眠症の症例においてもオレキシン値の測定を続けている。頻度が高いのはAQP4抗体とMOG抗体による視神経脊髄炎(NMO)である。140例の脱髄性疾患の症例が集まり、多発性硬化症(MS)60例、NMO80例である。うちAQP4抗体陽性が72例、MOG陽性が8例であった。抗NMDAR抗体による精神症状に関しても、自己抗体により、精神症状が惹起されることは大きな発見であり、1年間での有病率の検討を行ったが200例の入院に1例の陽性例の割合であった。精神科での有病率の報告はこれまでになされておらず、臨床データを継続して集めている。

自由記述の分野

睡眠覚醒障害

研究成果の学術的意義や社会的意義

ナルコレプシー(NA)はオレキシン神経の脱落で発症することが明らかとなり、免疫機序が働いていることは間違いないが、その機序は明らかでは無い。病態を探る目的のため症候性と考えられる過眠症の症例においてもオレキシン値の測定を続けている。頻度が高いのはAQP4抗体とMOG抗体による視神経脊髄炎(NMO)が筆頭である。原疾患の治療により過眠症も改善する場合が多い。Ma2抗体による 症例も存在する。NAの治療中に NMDAR脳炎を発症する症例は散見される。両疾患の共通の基盤にはBBBの脆弱性があるのではと想定してい る。NMDAR抗体の検討では、精神科の入院患者では0.5%程度の陽性率であった。

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公開日: 2023-01-30  

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