研究課題
共同研究者達との神経病理学的に確定したFTLD症例の後方視的研究により、発症後2年以内に出現した精神症状を検索してDistinct early symptoms in neuropathologically proven frontotemporal lobar degenerationというタイトルで英文雑誌に掲載された(International Journal of psychiatry, 2020)。また、右側頭葉優位型意味性認知症の精神症状について検索し、現在英文雑誌に投稿中である。FTLDの精神症状の特徴については、2020年12月に開催された日本老年精神医学会の教育講演で報告した。構築中のデータベースについては、2021年3月にWEBで開催された国際FTD会議(12th International Conference on Frontotemporal Dementias)のシンポジウムで報告した。
2: おおむね順調に進展している
コロナ感染症の蔓延により、専門外来の初診・再診患者が著しく減少した時期もあったが、認知症初期集中支援チームや認知症疾患医療センターなどと連携して、概ね対象のリクルートは順調であった。
当科外来を受診した初老期、老年期以降に精神病様症状で発症した症例のデータベースを構築し、縦断的に検索を続けている。また、この様な症例群のFTLDの画像バイオマーカー(MRI, SPECT)、血液バイオマーカー(NF-L, C9orf72)の検索を開始している。
研究の進捗状況のため
すべて 2021 2020
すべて 雑誌論文 (14件) (うち国際共著 4件、 査読あり 14件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (1件)
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