研究成果の概要 |
認知予備力の生物学的な本態は明らかではない。本研究では、地域在住高齢者を対象として、代表研究者が開発した認知予備力調査票Ver3.2により認知予備力スコアを算出し、エントリー時および一年後の認知機能と末梢血バイオマーカー(APLP1, APLP2, KLC1vE, ApoE, ApoA1, C3, TTY)の定量を行った。単身、無職、運動習慣無しが、1年後の認知機能低下と相関し、認知予備力により認知機能低下速度が規定されることを示した。アポリポ蛋白A1、補体成分C3、トランスサイレチンTTYレベルはいずも認知機能と相関を示しておらず、認知機能レベルよりも認知予備力レベルとの相関が示唆された。
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