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2019 年度 実施状況報告書

ドパミン部分アゴニストによる低プロラクチン血症のリスク因子と臨床的意義

研究課題

研究課題/領域番号 19K08061
研究機関弘前大学

研究代表者

橋本 浩二郎  弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (10633109)

研究分担者 冨田 哲  弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (90736365)
吉田 和貴  弘前大学, 医学研究科, 助手 (10791717)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード低プロラクチン血症 / アリピプラゾール
研究実績の概要

本研究はアリピプラゾールによる低プロラクチン血症の臨床的意義を明らかとすることを目的とし、令和元年度は、薬物治療と性機能調査(アリピプラゾール服用群及びリスぺリドン服用群で治療中の統合失調症患者に対してのUKU Side Effect Rating Scaleの性機能編を用いた性機能関連副作用の聞き取り調査、メタボリック症候群の有無の調査)、ホルモン測定(アリピプラゾール及びリスぺリドン服用患者に加え、健常者から採血を行い、血清プロラクチン値、男性ではテストステロン値、女性ではプロゲステロン、エストロゲン値を測定)、血中濃度測定(アリピプラゾールおよび活性代謝物4水酸化アリピプラゾール及びリスぺリドンおよび活性代謝物パリぺリドンの血中薬物濃度の測定)、遺伝子解析(ドパミン関連の遺伝子多型、COMT、DRD2、DRD3、DRD4、TPHの解析)を行い、集積を進めている。現在は症例の収集およびコントロール群の収集がやや遅れているがアリピプラゾール、リスペリドンの各薬剤を服薬中の患者のプロラクチン値などのベースとなるデータについては集積が進んでいる。
また、各薬剤の服薬量とプロラクチン値についての関連など、予備的部分的解析を行っている。服薬量とプロラクチン値は直線関係にないことが推測されており、低プロラクチンあるいは高プロラクチン血症となる服薬量の閾値や患者要因の発見が見込まれる。結果については学会発表の予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

症例の収集およびコントロール群の収集がやや遅れている。
本研究を遂行するにあたって経験された症例のうち、他の統合失調症治療薬の副作用について、症例報告を行った。また患者の聞き取り調査に関連する調査の結果について報告を行った。

今後の研究の推進方策

引き続き症例を収集し、聞き取り以降の各実験を行う。

次年度使用額が生じた理由

実験にかかわる消耗品や機材などは、すでに購入済のもので対応できており、物品費が多くのこった。次年度以降は症例の収集により実験が多くなることが見込まれ、物品費がかかり、全体使用金額が増加する見込みである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Sex Differences In Psychoeducation For Patients With Depression: A Comparison Of Frequency And Efficacy Of Psychoeducation2019

    • 著者名/発表者名
      Tomita Tetsu、Kudo Shuhei、Sugawara Norio、Fujii Akira、Tsuruga Koji、Sato Yasushi、Ishioka Masamichi、Nakamura Kazuhiko、Yasui-Furukori Norio
    • 雑誌名

      Neuropsychiatric Disease and Treatment

      巻: Volume 15 ページ: 3069~3078

    • DOI

      10.2147/ndt.S207544

  • [学会発表] 短期間に感染症を繰り返した、好中球低下を示さず正常抗体価も正常だったクロザピン服用患者の一例2019

    • 著者名/発表者名
      冨田 哲、神崇太、古郡規雄、中村和彦
    • 学会等名
      日本精神神経学会

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公開日: 2021-01-27  

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