1)気分障害(双極性障害、大うつ病性障害)のバイオマーカー開発を目標とする研究を実施した。既存の気分障害患者および健常者の血液サンプルを用いて、プロテオミクス解析により候補タンパクを同定した。血小板由来増殖因子(PDGF-BB)が双極性障害と大うつ病性障害の鑑別バイオマーカーの候補となることを見出した。治療抵抗性を含む双極性障害患者の縦断的血液サンプルを収集したため、今後、PDGF-BBおよびグリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)を探索していく。 2)新型コロナウイスルス感染症パンデミックに対する不安や抑うつ気分、感染防御行動に関する国際アンケート調査を実施し、感染制御に寄与する情報を得た。
|