研究課題
目標数には至っていないが、慢性期の入院統合失調症患100人および一般健常人30人に対して、体重、身長、ウエスト経、TC、TG、HDL、LDL、FBS、HbA1c、Alb、Ch-Eなどの血液性化学的データを取り、プレリミナルに経時的な変化を両群間で比較検討したところ、統合失調症患者群では低体重の割合が多く、TG、HDL、Alb低値の傾向が認められた。今後はシンバイオティクスを投与し、その前後で上記の血液生化学的データや精神病症状の変化を経時的に比較していく。そのうえで下記のことを明らかにしたい。I.我々が行った身体リスク実態調査によって明らかとなった入院統合失調症患者の低体重・低栄養リスクの軽減を目指し、その原因を特定するII.統合失調症患者の腸内細菌叢パターンと各精神症状重症度との関連を明らかにする
3: やや遅れている
シンバイオティクスの投与に際し、承諾を得ることが出来る患者が少ないため十分な進捗が得られていない。
R3年度は研究協力者を増員し、積極的にデータ収集を続ける。シンバイオティクス投与前後の生化学的データに加え、咀嚼力に関連する残存歯数などのデータも追加して収集する。
シンバイオティクスを使用した前後のデータを取得する予定であるが、研究同意者が少なく当初の予定よりもその使用計画が遅れている。引き続きデータ収集を行い、目標サンプル数を目指して研究を進めたい。
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Clinical Neuropsychopharmacology and Therapeutics
巻: 11 ページ: 23-34