研究課題
慢性期の入院統合失調症患者120人および一般健常人30人に対して、体重、身長、ウエスト経、TC、TG、HDL、LDL、FBS、HbA1c、Alb、Ch-Eなどの血液性化学的データを取り、経時的な変化を両群間で比較検討したところ、統合失調症患者群では低体重の割合が多く、TG、HDL、Alb低値の傾向が認められた。今後はシンバイオティクスを投与し、その前後で上記の血液生化学的データや精神病症状の変化を経時的に比較していく。そのうえで下記のことを明らかにしたい。I.我々が行った身体リスク実態調査によって明らかとなった入院統合失調症患者の低体重・低栄養リスクの軽減を目指し、その原因を特定するII.統合失調症患者の腸内細菌叢パターンと各精神症状重症度との関連を明らかにするⅢ.さらに口腔内の健康状態と低体重との関連について検討するため、咀嚼力、舌・口唇運動機能などを測定する。研究成果としては、残存歯数の低下や抗精神病薬の多剤併用は、統合失調症入院患者のBMIの低下に創刊することが示唆された。また、治療に用いる抗精神病薬数がBMIや拡張期血圧と相関することが示唆された。
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件)
Neuropsychiatric Disease and Treatment
巻: 18 ページ: 2591-2597.
10.2147/NDT.S387724
PCN Reports
巻: 28 ページ: -