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2021 年度 研究成果報告書

機能性疾患病態生理仮説に従ったアストロサイト分極誘導と三者間伝達機能の解析研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08073
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関三重大学

研究代表者

岡田 元宏  三重大学, 医学系研究科, 教授 (10281916)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード認知機能 / 情報伝達 / 神経 / グリア / 病態生理
研究成果の概要

内背側視床各群は、中脳のモノアミン投射を受け、各種知覚入力もしており、視床皮質路の入力効率の向上と、出力効率の向上のいずれかが、知覚統合と遂行機能改善に寄与しうる実験結果を得た。神経伝達はミリ秒単位、グリア伝達はミリ秒単位から数日単位の長期的伝達制御に大きな役割を果たしていた。アストロサイトに発現するコネキシンの形質膜上発現期間とほぼ同じ時間単位であった。コネキシンは、非選択的カチオンの細胞外連絡を担うヘミチャネル、細胞内環境を担うキャップジャンクションとして機能しており、形質膜発現量だけではその機能の詳細が解釈できず、その機能活性化機構の解析も、認知機能制御機構の解明に必要であった。

自由記述の分野

精神薬理

研究成果の学術的意義や社会的意義

認知機能の中で、知覚統合と遂行機能は少なくとも短期的機能制御機構は神経伝達が担っているが、これらの長期的な制御には、グリア伝達が制御を担っており、神経とグリアの情報伝達としてのtripartite synaptic transmissionが、認知機能制御に重要な役割を果たしている可能性を示すことが出来た。この知見は、従来の診断分類に従った病態解明研究ではなく、機能的な障害による障害分類に基づいた病態生理解析に有用性を示すものである。

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公開日: 2023-01-30  

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