研究成果の概要 |
気分障害の分子生物学的病態解明目的に、D体とL体のアミノ酸を区別して、ヒト血液ならびにマウス脳でアミノ酸濃度の測定を行った。結果、ヒト血漿で測定可能であったD体アミノ酸は、Asn, Ser, Ala, Proであった。モデル動物脳で測定可能であったD体アミノ酸は、Ser, Asp, Alaであった。ヒト血漿とうつ病にモデル動物脳の両方でD体が測定できるアミノ酸は、SerとAlaであった。うつ病患者、双極性障害患者、対照健常者の血清の総D型アミノ酸濃度を測定し比較をしたが、3群間に有意な違いは認めなかった。
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