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2021 年度 実施状況報告書

精神疾患の病因解明を目指す、血中抗NMDA受容体抗体測定法の開発と測定

研究課題

研究課題/領域番号 19K08087
研究機関地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪急性期・総合医療センター(臨床研究支援センター)

研究代表者

松永 秀典  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪急性期・総合医療センター(臨床研究支援センター), 精神科, 部長 (70603843)

研究分担者 福森 亮雄  大阪医科薬科大学, 薬学部, 教授 (00788185)
多田 敬典  至学館大学, 健康科学部, 教授 (20464993)
田中 惠子  新潟大学, 脳研究所, 非常勤講師 (30217020)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード抗NMDA受容体抗体 / ウサギ網赤血球由来蛋白合成システム / コムギ胚芽由来蛋白合成システム / ラジオリガンドアッセイ / 膜蛋白
研究実績の概要

2021年度は他の研究に多くの時間と労力を費やし、本研究を進める余裕がなかったが、そのようななかで今後の方向性を検討し、準備を行っている。次年度は研究責任者が臨床業務の第一線から退くため、より多くの時間を本研究に使うことができる。
NMDA受容体の作成は、ウサギ網赤血球由来の蛋白合成キット以外に、コムギ胚芽由来の蛋白合成キットでも行うが、後者に関してジスルフィド結合を阻害せず立体構造をより強固に保つ合成法も試みる予定である。また、NMDA受容体を可溶化し構造を保つためのバッファ等の条件について、本受容体の研究者から情報を収集している。
共同研究者福森は、マウスの脳切片を使う方法や、マウスの脳のライセートを抗原に使う方法で、NMDA受容体抗体およびそれ以外の自己抗体の検出・同定を行う準備を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2021年度は、新型コロナウイルスワクチンの抗体産生効果を検証する臨床研究を約400人の職員を対象に行い、1年間に3回検体採取と抗体測定、および結果の集計を行い、論文を1篇作成した(本報告の発表論文リストに掲載)。この研究に多くの時間と労力を要したため、本研究に手を付ける余裕がなかった。
本研究の進捗としては、コムギ胚芽由来の蛋白合成キットでNMDAのサブユニットの合成ができるところまでは確認できたが、RIでラベルし、受容体として立体構造を保ったかたちで抗原を確保するまでには至っていない。

今後の研究の推進方策

引き続きコムギ胚芽由来のタンパク合成キットで抗体測定を行なう系の確立を目指す。
並行して、同じタンパク合成キットでRIを使わずに抗体を検出する方法、マウスの脳組織を用いて抗NMDA受容体抗体やその他の自己抗体の検出・同定を行う方法を試みる。

次年度使用額が生じた理由

他の研究で時間と労力を使ったため本研究を進めることができず、実際に手を動かす実験は研究機関を延長して次年度に持ち越すことにした。そのためには研究費を残しておく必要があり、次年度に繰り越した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Waning of Anti-SARS-CoV-2 Spike Antibody Levels 100 to 200 Days after the Second Dose of the BNT162b2 Vaccine2022

    • 著者名/発表者名
      Matsunaga Hidenori、Takeuchi Hidefumi、Oba Yuichiro、Fujimi Satoshi、Honda Tomoyuki、Tomonaga Keizo
    • 雑誌名

      Vaccines

      巻: 10 ページ: 177~177

    • DOI

      10.3390/vaccines10020177

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2022-12-28  

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