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2020 年度 実施状況報告書

凍結療法における隣接臓器傷害防止のための生体吸収性バルーン型スペーサーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K08102
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

廣田 達哉  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70816909)

研究分担者 三浦 寛司  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (20607593)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードハイドロダイセクション / 生体吸収性 / バルーン / 筋膜
研究実績の概要

凍結治療の関連学会に参加し、腎凍結治療の専門家と打ち合わせを行い、ハイドロダイセクションの創意工夫、問題点、媒体として必要とされる要件などについて情報を収集した。また、実臨床のデータを用いて、腎周囲において、液状の媒体がどのように分布し、持続するのかを、特に筋膜に着目した解剖学的な観点から解析した。
今後、上記の筋膜に着目した解剖学的な分離状況や知見から、引き続きハイドロダイセクションの媒体として必要とされる要件を洗い出して、候補の物質を選定する予定である。
また、バルーンについても、臨床例からシステムについて検討して、試作品を検討していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

腎周囲脂肪織内の筋膜による解剖学的な分離方法の知見は得られたが、それに適した媒体の選定とバルーンシステムの構築に時間がかかっている。

今後の研究の推進方策

腎周囲において媒体がどのように分布し、持続するのかを引き続き解析し、凍結治療における臨床的なアウトカムとの比較を行う。その結果を踏まえ、ハイドロダイセクションに最適な媒体を検討し、またすでに確立された基礎実験系への応用を行う。それと並行して、臨床例でのバルーンの使用を検討し、最適なシステム構築を検討してく。

次年度使用額が生じた理由

腎周囲脂肪織内の筋膜の分離方法の解析に時間がかかったため、ハイドロダイセクションに使用する媒体や実験用のファントム作成やバルーン開発に必要な物品の購入は次年度以降に行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Evaluation of Temperature Distribution Around the Probe in Cryoablation of Lipiodol-Mixed-Tissue Phantom2020

    • 著者名/発表者名
      Yamashita Masanori、Miura Hiroshi、Ohara Yu、Yoshikawa Tatsuya、Hirota Tatsuya、Fukunaga Takanobu、Takamatsu Hiroshi、Yamagami Takuji、Yamada Kei
    • 雑誌名

      CardioVascular and Interventional Radiology

      巻: 44 ページ: 489~495

    • DOI

      10.1007/s00270-020-02710-3

  • [学会発表] 当院における後期高齢者に対する腎腫瘍凍結療法2020

    • 著者名/発表者名
      西本 雅和, 三浦 寛司, 浅井 俊輔, 廣田 達哉, 山端 康之, 中井 義知, 前原 陽介, 野口 直希, 山田 惠
    • 学会等名
      第49回日本IVR学会総会

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公開日: 2021-12-27  

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