研究課題/領域番号 |
19K08108
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
山門 亨一郎 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (20263022)
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研究分担者 |
児玉 大志 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (20422834)
高木 治行 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (30378377)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ラジオ波凝固治療 / 肝臓 / 凝固壊死 / マウス皮下腫瘍モデル / 免疫チェックポイント阻害薬 |
研究実績の概要 |
2020年度は、新しく開発した21G細径ラジオ波電極針を用いて、抗腫瘍効果の検討を行った。マウス大腸癌株(colon-26)を移植したマウス皮下腫瘍モデルを作成し、これに対して21G電極針を用いたラジオ波治療を行った。この結果、腫瘍径が1cm以下であれば全例で腫瘍の完全壊死が得られた。病理組織学的検討においても、ラジオ波治療を行った腫瘍では完全な壊死が認められた。 さらに、次年度に予定していた『凝固範囲の拡大と抗腫瘍効果の向上を目指した併用療法についての研究』についても、その一部を開始した。今年度は、マウス皮下腫瘍モデルを用いて、ラジオ波凝固治療と免疫チェックポイント阻害剤の有効性評価を行った。結果、ラジオ波凝固治療と免疫チェックポイント阻害剤を併用した場合に、有意に肺転移の出現が減少することが分かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2020年度に予定していた抗腫瘍効果の検討は終了し、2021年度の施行予定である『凝固範囲の拡大と抗腫瘍効果の向上を目指した併用療法についての研究』についても、予備的な検討を行うことができた。よって、研究はおおむね順調に進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度は、21Gラジオ波電極針を用いて、『凝固範囲の拡大と抗腫瘍効果の向上を目指した併用療法についての研究』に関する研究を行う。動脈塞栓術、エタノール注入療法に加え、免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬と併用した場合の、局所並びに全身の治療効果の変化についての検討を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由) 実験動物の購入に際し、次年度使用額が生じた。 (使用計画) 研究に必要な試薬および実験動物の購入に使用を予定している。
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