研究課題
去勢抵抗性前立腺癌骨転移に対するRa-223治療をする患者に対して、治療前、治療後にF-18 NaF PET/CT、F-18 FDG PET/CT、骨シンチ/SPECTを施行し治療効果を評価した。多くのの症例で治療効果が認められた。特にF-18 NaF PET/CTにおいてより効果が明瞭に判定された。PSA値が上昇した症例でも画像診断により治療効果が認められた。治療前の画像で治療効果の予測を行うことは、経過観察期間が短かったためかはっきりとした結果は得られなかった。また、多発骨転移が広範に進行した症例では効果が得られなかった症例があった。「ダウンサンプリング→層化4分割交差検証→精度指標を算出」を1回の試行として、これを1000回試行した。SVMを用いて223Ra内用療法開始前の患者情報から予測した結果、1000回試行の平均値は正解率 45.0%、感度 35.9%、特異度 54.1%と低い値になった。症例数が少ないことが原因と考えられた。治療効果の予後予測診断を行うには経過観察期間が短く、症例数も少なかったと考えられ、今後も続けて評価を行っていく予定である。
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