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2019 年度 実施状況報告書

MRIとテクスチャー解析を応用した腎線維化の低侵襲的定量評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K08124
研究機関琉球大学

研究代表者

石神 康生  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10403916)

研究分担者 村山 貞之  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60239548)
伊良波 裕子  琉球大学, 医学部附属病院, 講師 (50305207)
與儀 彰  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80510718)
加留部 謙之輔  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20508577)
齋藤 誠一  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80235043)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード腎 / 画像診断 / MRI / テクスチャー解析 / T1ρ値計測
研究実績の概要

腎線維化の定量評価としてMRIのT1ρ値計測やテクスチャー解析を応用して腎線維化を低侵襲に評価する方法を開発することが研究の目的である。
T1ρ値は通常のイメージングでは得られない情報を得られると考えられており、ロッキングパルスを用いて撮像される。腎のT1ρ値計測は動物実験での先行研究があったので、生体への応用も可能と考えて着手したが、現在は撮像パラメーターの至適化に取り組んでいるところである。
膝関節の関節軟骨の評価で使用されていた従来の撮像法では、膝の関節液を抑制する目的でInversion Recovery (IR)パルスが入っている。そのため、Shot Intervalが長くなり、比例してスキャン時間も長くなる。結果的にSpin Lock Time: 0, 20, 40msの3pointsを3回の 息止めに分けて行う必要があり、解析する際に位置ずれの問題が懸念される。そこで、IRの代わりにSaturation Recovery (SR)を用いて、shot intervalを短縮することで1回の息止めで撮像する方法を採用した。
しかしながら、息止めの撮像法では、アーチファクトによる画質の劣化が認められ、定量評価に足る画像を得ることが出来なかった。これは、従来通りのT1ρ(500Hzの強いロッキングパルス)を用いると、スキャンをする前のシミングの時点でしっかりとしたデータを得ることが出来なかったことが原因と考えられた。
強度を2分の1に下げた250Hzのロッキングパルスを用いてみると、シミングも問題なく、アーチファクトも目立たない画像が得られるのではないかと考え、検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

T1ρ値計測を可能とするMRI撮像法の導入がベンダーの事情により、遅れてしまった。また、腎のMRIを撮像する際に息止め下での撮像が望ましいと考えて、息止め撮像法を採用したが、生体での新たなMRI撮像法であるために、評価に足る画質にまで至っていない。この問題を克服するために、撮像法を改めて工夫しているところであるが、新型コロナ肺炎の流行と重なってしまい。ボランティアでのMRI撮像を再開できていない。

今後の研究の推進方策

腎のMRIによるT1ρ値計測が可能となるようにMRI撮像法の工夫を継続し、できるだけ早期に当初の研究が再開できるように考えている。
研究代表者が所属機関の変更を行ったが、2つの施設で症例を集めることで、研究の遅れを取り戻せるよう研究計画を再検討する。
その一方で、MRI以外のモダリティー(PET/CTなど)を用いた腎の研究を並行して行っている。また、テクスチャー解析を用いた画像診断、治療の研究も立ち上げている。これらの研究はデータ収集を終えて、随時論文化する予定である。

次年度使用額が生じた理由

MRIの撮像法導入が遅れたため、研究が思うように進捗しなかった。
今後は2施設で研究の遂行、打ち合わせを行う予定なので、旅費等の支出が予想される。ただし、新型コロナ肺炎流行がある程度落ち着くまでは、メール等での打ち合わせとなる。また、関連する腎、テクスチャー解析に関する研究も2施設で打ち合わせをしながら遂行していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Analyses of size and computed tomography densitometry parameters for prediction of keloid recurrence after postoperative electron beam radiation therapy.2020

    • 著者名/発表者名
      Maemoto H, Ishigami K, Iraha S, Arashiro K, Kusada T, Ganaha F, Murayama S.
    • 雑誌名

      Skin Res Technol.

      巻: 26(1) ページ: 125-131

    • DOI

      10.1111/srt.12775.

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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