研究課題/領域番号 |
19K08130
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
笹井 啓資 順天堂大学, 医学部, 客員教授 (20225858)
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研究分担者 |
川本 晃史 順天堂大学, 医学部, 准教授 (60862167)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | エダラボン / 放射線防護剤 / スクリーニングシステム / 薬剤開発 |
研究成果の概要 |
予備実験で放射線防護作用を確認したエダラボンを材料として、薬剤の正常組織および腫瘍組織に対する放射線効果への修飾作用をシステマテックに評価するシステムを構築した。C3H/HeNSlcマウスを用い、エダラボンの放射線効果に対する作用を正常組織としての空腸および同マウス可殖SCCVII腫瘍を用いて評価した。空腸への効果は空腸を摘出し組織学的に各指標から定量的に求めた。腫瘍への効果はコロニー形成試験による腫瘍細胞生存率から求めた。100mg/kgのエダラボン投与はマウス空腸へは放射線防護効果を示し、腫瘍へは効果を認めなかった。 同系マウス正常組織および腫瘍を用いたシステムは簡便で有効に機能した。
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自由記述の分野 |
放射線科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高精度放射線照射技術により病変へ1回線量を増加させながら周囲の正常組織への線量を低減することが可能となった。一方で、病変に接する正常組織への線量は低減することは困難なため、放射線による重篤な副作用も経験される。より高い放射線治療効果を得るためには、放射線治療の副作用を軽減することのできる有効な放射線防護剤の開発や、逆に、放射線線量を増加させることなく、腫瘍への放射線効果を高める放射線増感剤の開発が待たれる。 本研究では、腫瘍と正常組織への相反する効果を同時に評価する薬剤のin vivoでスクリーニングシステムが構築でき、今後の薬剤開発の一助となると考えられる。
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