L-type amino acid transporter 1 (LAT1)を標的とした悪性腫瘍の診断/治療が注目されている。本研究では、新規アミノ酸Cu-ATSMaaを合成し、これらの物性評価ならびにMCF7細胞を用いた種々の検討により、Cu-ATSMaaのLAT1標的薬剤としての可能性を評価した。合成したCu-ATSMaaのわずかな側鎖サイズの差が、MCF7細胞への取り込みやMCF7細胞からの排泄に影響を与えることが明らかとなった。有望なATSMaaのCu-67標識体を用いて、モデルマウスにおける体内分布を調べたところ、腫瘍に対してCu-67を長時間保持できることが明らかとなった。
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