• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実績報告書

CSF1Rを標的とした新規ミクログリアイメージングバイオマーカーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K08137
研究機関国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構

研究代表者

季 斌  国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 脳機能イメージング研究部, 主任研究員(任常) (80392223)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワードCSF1R / 神経炎症イメージング / PET / ミクログリア / 11C-GW2580 / 11C-CPPC
研究実績の概要

R2年度において、以下の検討を行った
1. 神経炎症モデルにおける11C-GW2580と11C-CPPCの生体イメージングの比較:
新規CSF1Rトレーサー11C-GW2580と既存トレーサー11C-CPPCを用いて、17-20月齢APP-knockin(KI)マウスの生体脳イメージングを行ったところ、両トレーサーともにアミロイド病理が顕著な前頭葉及び海馬部に顕著な放射能集積が認められた。アミロイド病理が軽微な小脳部を参照領域にしたDVR値は同月齢のNon- KIマウスに比べ、有意に増加したが、11C-GW2580のDVR値は11C-CPPCに比べ、有意に高かった。以上のことから、11C-GW2580は慢性神経炎症において11C-CPPCより鋭敏にCSF1R発現を検出することができると考察した。
2.非ヒト霊長類における11C-GW2580と11C-CPPCの生体イメージングの比較:
11C-GW2580と11C-CPPCを用いて、正常サルの生体脳イメージングを行ったところ、11C-GW2580脳内取り込みは未標識GW2580の投与により阻害され、生体脳における特異結合が認められた。これに対して、11C-CPPC脳内取り込み量は11C-GW2580より多いものの、未標識CPPCの投与による阻害が認められず、生体脳における特異結合が認められなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] PET imaging of colony-stimulating factor 1 receptor: A head-to-head comparison of a novel radioligand, 11C-GW2580, and 11C-CPPC, in mouse models of acute and chronic neuroinflammation and a rhesus monkey2021

    • 著者名/発表者名
      Zhou Xiaoyun、Ji Bin、Seki Chie、Nagai Yuji、Minamimoto Takafumi、Fujinaga Masayuki、Zhang Ming-Rong、Saito Takashi、Saido Takaomi C、Suhara Tetsuya、Kimura Yasuyuki、Higuchi Makoto
    • 雑誌名

      Journal of Cerebral Blood Flow & Metabolism

      巻: 0 ページ: 1-13

    • DOI

      10.1177/0271678X211004146

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Detection of Alzheimer’s disease-related neuroinflammation by a PET ligand selective for glial versus vascular translocator protein2021

    • 著者名/発表者名
      Ji Bin、Ono Maiko、Yamasaki Tomoteru、Fujinaga Masayuki、Zhang Ming-Rong、Seki Chie、Aoki Ichio、Kito Seiji、Sawada Makoto、Suhara Tetsuya、Sahara Naruhiko、Higuchi Makoto
    • 雑誌名

      Journal of Cerebral Blood Flow & Metabolism

      巻: 0 ページ: 1-14

    • DOI

      10.1177/0271678X21992457

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi