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2022 年度 研究成果報告書

温熱、放射線、免疫チェックポイント阻害剤を組み合わせた新規な複合療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08151
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

高橋 豊  大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (40353461)

研究分担者 小川 和彦  大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (40253984)
小泉 雅彦  大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90186594)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード温熱療法 / 放射線 / 腫瘍免疫 / アブスコパル効果
研究成果の概要

がん治療において、遠隔転移を制御することは最大の課題である。従前より、放射線治療により、照射していない部位の腫瘍が縮小する、免疫介在性と考えられる「アブスコパル効果」が知られているが、極めて稀な事象であった。私たちは、X線より高い殺細胞効果を有する炭素線、温熱療法と免疫チェックポイント阻害剤の組み合わせにより、高い局所効果及びアブスコパル効果を得る方法を探索した。その結果、アブスコパル効果を得るために局所腫瘍根絶線量の投与が必要であること、難治性である膵管癌に対しても、炭素線はより低い線量で、X線でも温熱療法と併用すればより低い線量でもアブスコパル効果が得られる可能性が示唆された。

自由記述の分野

放射線生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

がん治療において、遠隔転移を制御することは最大の課題である。従前より、放射線治療により、照射していない部位の腫瘍が縮小する、免疫介在性と考えられる「アブスコパル効果」が知られているが、極めて稀な事象であった。本研究では、膵管癌等で免疫チェックポイント阻害剤治療において、X線に温熱を加えること、又は炭素線ではより低い線量で腫瘍内免疫反応に変化が生じ、局所のみならず遠隔腫瘍の制御に貢献していることを示唆するデータが得られた。本研究で得られた知見は、有効な治療がない骨肉腫や膵管癌のような難治性腫瘍に対し、新たな治療の可能性を提案するものであり、今後の臨床試験に向けた橋渡しの一歩となると考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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