研究課題/領域番号 |
19K08170
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
辻川 哲也 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 准教授 (30380033)
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研究分担者 |
細野 奈穂子 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 講師 (50509312)
森 哲也 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 助教 (40397287)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 骨髄不全 / FLT / PET/MRI / 造血活性 / 予測モデル |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、骨髄不全症患者にFLT-PET/MRIを行い、FLT-PETによる全身骨髄や髄外造血巣の造血活性とMRIによる細胞密度・脂肪髄・鉄沈着の程度を同時に画像化かつ定量化し、骨髄不全症の複雑な病態を解明し、最適な生検部位の同定・鑑別診断・治療効果判定を行うとともに新薬や個別化医療に繋がる画像特性と予測モデルを探索することである。血球減少を主体とし血液内科外来を受診した患者のうち、末梢血検査や骨髄生検にて骨髄不全症の診断が確定した患者を対象とする。3年間で約60症例を目標とする。 本年度は治療前後を含む計30件の骨髄不全患者にF-18 FLTを用いたPET/MRI検査を施行した。疾患別では骨髄異形成症候群が最多で、続いて再生不良性貧血、骨髄増殖性腫瘍の順であった。治療前後の症例においては、骨髄異形成症候群では腫瘍性の高集積が治療に伴い低下し、再生不良性貧血では脂肪髄の低集積が造血活性の回復に伴って集積上昇し輸血依存からの離脱をよく反映していた。 本研究ではFLT-PETと同時に全身拡散強調画像(DWI)を撮影し、骨髄のDWI所見も合わせて検討している。骨髄病変の患者を評価する上で、その前段階として骨髄に病変のない患者群で骨髄DWI信号に影響する因子を調べた。その結果、年齢(若年)・貧血・造血活性亢進(赤血球粒度分布幅:RDW↑)が骨髄DWI信号に強く影響していた。(Tsujikawa et al. Eur J Radiol 2019)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
計画では骨髄不全症のFLT-PET/MRIイメージングを20例/年X3年を予定していたが、本年度はのべ30例の撮影が出来た。
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今後の研究の推進方策 |
このペースで症例の撮影を続けると同時に、FLT-PET/MRIの画像所見と骨髄病理・遺伝子発現・予後との関連性の解析を行っていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
学会参加費や英文校正費用を節約できたため。次年度のFLT合成キットの購入に充てる。
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