研究課題
基盤研究(C)
ミトコンドリア病では好気的エネルギー代謝が障害され嫌気的エネルギー代謝が酷使されるため乳酸が蓄積する。本研究では乳酸を対象とした化学交換飽和イメージング法(Chemical Exchange Saturation Transfer: CEST)により、脳内の乳酸分布評価を行った。本研究ではミトコンドリア病モデルマウスとしてLeigh脳症モデルマウスを使用し、7T-MRIを用いてCESTイメージング、MRSを用いてT2強調画像で病変が検出される前の早期の脳代謝変化を検出することができた。
生体イメージング
乳酸を対象とした化学交換飽和イメージング法(Chemical Exchange Saturation Transfer: CEST)により、脳内の乳酸分布評価が可能である。生体内の乳酸蓄積を非侵襲的に画像化できれば、生体の2次元的な乳酸分布、同じ個体で継時的な観察をすることが可能であり、ミトコンドリア症のみならず、虚血性疾患などへの応用も期待できる。