本研究では核医学治療のための放射性核種として、加速器による国内製造が可能な核種を新たに開発することを目的に、銀-111およびセリウム-141の加速器を用いた製造手法の開発、並びにこれらの核種の分離精製手法の開発を行った。銀-111についてはパラジウムと重水素ビームとの反応における生成確率を調べ、陰イオン交換法によるパラジウムからの分離精製に成功した。セリウム-141については適切なターゲット物質として酸化バリウムを選択し、ヘリウム-4ビームとの反応による製造と、抽出クロマトグラフィーによる分離精製を達成した。
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