研究課題/領域番号 |
19K08176
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
浅山 良樹 大分大学, 医学部, 教授 (40380414)
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研究分担者 |
西江 昭弘 九州大学, 医学研究院, 教授 (20457427) [辞退]
石松 慶祐 九州大学, 大学病院, 医員 (20800147) [辞退]
牛島 泰宏 九州大学, 大学病院, 助教 (40432934) [辞退]
高山 幸久 九州大学, 大学病院, 助教 (60546563) [辞退]
中山 智博 九州大学, 医学研究院, 講師 (70419571) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 胆管癌 / CT / MRI |
研究実績の概要 |
症例収集:2017年3月から2019年5月まで九州大学臨床腫瘍外科および消化器総合外科で手術が施行され病理学的検索が行われた約100例から、術前に九州大学病院でCanon製の超高精細dynamic CTが施行された20症例を抽出した。ダイナミックCTの造影前、門脈相、遅延相の各相で腫瘍のCT値を計測した。また超高精細CTでの画質を評価するため、腫瘍や非腫瘍部のsignal-to noise比(SNR)、ノイズを算出した。 超高精細CTでの胆管評価能:胆道癌の評価の前に、まず超高精細CTにおける胆管描出能を確かめるためにDIC-CTの評価をおこなった。使用した再構成法はAiCE(Advanced intelligent Clear-IQ Engine)、FIRST(Forward projected model-based Iterative Reconstruction SoluTion), AIDR(Adaptive Iterative Dose Reduction)3Dの3種類。症例は生体肝移植術前症例25例。Subjective評価において鮮鋭度はAiCEとFIRSTがAIDRより優れ、雑音はFIRSTが最も大きく、AiCEとAIDRは同等であった。Objective評価ではCT値はAiCEとFIRSTが高く、SNRはAiCEが最も高く、次いでAIDR,FIRSTであった。DIC-CTにおける胆管評価はAiCEが最も優れていると思われた。 大分大学に異動後、胆管癌の症例収集を行った。2011年10月から2020年9月にMRI上で胆管癌を疑う症例を94症例(男女比63:31、平均年齢65歳)抽出した。背景肝・胆道病変の有無、末梢胆管拡張の有無、腫瘍サイズ、T1,T2WIの信号、造影パターン、壊死の有無、リンパ節腫大の有無を解析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
画像解析に時間を要しているため。
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今後の研究の推進方策 |
背景肝・胆道病変の有無、末梢胆管拡張の有無、腫瘍サイズ、T1,T2WIの信号、造影パターン、ADC値計測、腫瘍内信号のヒストグラム解析、壊死の有無、リンパ節腫大の有無を引き続き解析する。切除標本が得られた症例につき、種々の免疫染色を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究代表者の異動に伴い、研究体制の構築に時間を要している。次年度は研究体制を整備し、新たな物品購入を予定している。またコロナ感染で学会参加が滞っていたが、落ち着き次第、種々の学会に参加し旅費を使用する予定である。
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