研究課題/領域番号 |
19K08178
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
中條 正豊 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (00594631)
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研究分担者 |
窪薗 琢郎 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 講師 (00598013)
吉浦 敬 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (40322747)
神宮司 メグミ 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (70418862)
谷 淳至 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (70788166)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 心サルコイドーシス / FDG-PET/CT / 速度定数画像 |
研究実績の概要 |
18F-fluorodeoxyglucose(18F-FDG)-PETは、心サルコイドーシスの活動性評価に用いられるが、従来の評価法では心筋への生理的な18F-FDG集積により、活動性評価が困難な場合が少なくない。本研究の目的は、18F-FDG動態解析におけるKi-image(速度定数画像)での心サルコイドーシスの活動性評価法の有用性を検証することである。 心筋のKi-imageを作成する上では、胸部領域のdynamic scanを行い、心筋での18F-FDGの時間放射能曲線(time activity curve, TAC)を解析する必要がある。対象症例に対して、以下の手順にて、Ki imageの作成を行った。18F-FDG投与後より60分間は、リストモードにて胸部領域のdynamic scanを行い、その後、頭部~大腿部の通常撮像(static scan)を行う。Dynamic scanについては、投与後~10分間:1分間隔、投与後10~60分間:10分間隔で画像再構成を行い、再構成画像上にて、大動脈及び心臓に関心域を設定し、TACを作成。Patlak-plot法によるグラフ解析の手法を用いて、TACのグラフの傾きからKiの算出を行う。得られたKi値を輝度値に変換, マッピングを行い、Ki imageを作成。その後、static scanにて得られたデータをもとに、SUV imageの作成を行った。 昨年度と合わせて、78名の患者に対して、上記方法にてKi imageとSUV imageを取得した。現在、得られた症例に対して、双方の画像の心筋集積像を視覚的ならびに定量的に対比し、活動性評価の検証を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在、2021年3月までの段階において、心サルコイドーシスの速度定数画像解析は、78症例を行っており、最終目標50例を達成しているため。
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今後の研究の推進方策 |
得られた症例画像に対して、心筋の視覚的ならびに定量的評価(SUV最大値及びKiの測定)を行っている。 上記、視覚的ならびに定量的解析結果と心サルコイドーシス患者の臨床データとの対比を行うことにより、Ki-imageの活動性評価の有用性を明らかにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
学会参加は予定どおりできておらず、次年度に繰り越す予定である。 また、学会参加のみならず、論文作成費用(英文校正費用)ならびに雑誌投稿料に使用したい。
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