研究課題/領域番号 |
19K08179
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
戸板 孝文 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員教授 (30237036)
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研究分担者 |
草田 武朗 琉球大学, 病院, 客員研究員 (40820973)
有賀 拓郎 琉球大学, 病院, 特命講師 (60647337)
和田 健太郎 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 放射線腫瘍科特別研究員 (90770678)
前本 均 琉球大学, 病院, 助教 (70774470)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 子宮頸癌 / 放射線治療 / 強度変調放射線治療 / 密封小線源治療 |
研究実績の概要 |
前年度までの研究結果を踏まえて研究方針の再検討を進めた。当初研究計画で強度変調放射線治療を用いた全骨盤照射(WP-IMRT)と3次元画像誘導腔内照射(3D-IGBT)併用の前向き臨床試験を行い患者登録実施までを予定していたが、試験治療に関する既存臨床データ不足、目標線量(HR-CTV D90: IMRT+IGBT合算)の合意形成不調(本邦の中央遮蔽データ解釈の難しさ)、組織内照射併用腔内照射可能施設が日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)参加施設内で限定されている(JCOGアンケート結果)ことから、現時点でJCOG試験としてWP-IMRT+3D-IGBTの多施設共同前向き臨床試験の立案との実施は困難と結論され、JCOGへのカプセルサマリーの提出を断念した。以上を踏まえて、まず中央遮蔽を用いない外部照射(3D-CRT, IMRT)の実施可能性(feasibiliry)と頸部病変の至適(目的)線量を探索する多施設共同後向き観察研究を計画し準備を進めた。2021年7月に研究計画書を完成し、琉球大学人を対象とする生命科学・医学系研究倫理審査委員会に中央一括審査を依頼し、2021年9月に承認を得た(CRB7200001)。jRCTに臨床研究の登録を行なった(jRCT1072210070)。9施設で施設長の研究実施許可を得て、臨床データの収集を開始した。統計ソフト(JMP)を契約しデータ入力を開始した。結果は2022年11月の日本放射線腫瘍学会学術大会で報告予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初計画されたWP-IMRT+3D-IGBTの多施設共同前向き臨床試験の立案と実施まで到達できていない。
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今後の研究の推進方策 |
多施設共同後ろ向き観察研究を進め、本年度中にデータ解析の終了を目標とする。その後の追加解析に必要となる統計ソフトの次年度以降の契約費、学会発表のための旅費・参加費、論文投稿に要する英文校正費、論文投稿料等、次年度の研究費獲得が必須であり、科研費を含めた申請を積極的に進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた学会、会議がWebでの開催になり、旅費が不要になったため。
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