研究課題/領域番号 |
19K08190
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
秋元 哲夫 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, 分野長 (10261851)
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研究分担者 |
北條 秀博 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 医員 (60638774)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 陽子線治療 / 放射線生物 / 生物効果 / 強度変調陽子線治療 |
研究成果の概要 |
研究初年度は(1)スキャニング照射およびIMPTに対するがん細胞の細胞応答の検討(2)薬剤併用による細胞応答の修飾とその機序の解析について、培養細胞を用いて、スキャニング照射およびIMPTによる照射を正確にするための照射条件やボーラスなどの器具作成を実施した。研究期間2年目は線量や線量率などを変えて照射実験を実施し、細胞生残率に加えてRBEやLETが線量率に影響を受けて変化することを確認した。研究期間3年目は、臨床データとの相関を検討するため、IMPTで治療された症例の再発部位や有害事象の発現部位などを検討して、線量不均一性やLETの相違を示唆する所見の有無を検討した。
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自由記述の分野 |
放射線腫瘍学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スキャニング照射法やその発展型であるIMPTは、その線量集中性と腫瘍形状に沿って線量分布実現可能なフレキシビリティ性の向上から今後の陽子線治療の標準的な照射技術になっていくことが予想され、X線による強度変調放射線治療を凌駕する臨床的有用性を秘めている。しかし、その生物効果、特にRBEについては解析が必要な状況で、更にその生物学的特性を治療計画(線量計算)に反映することが可能になれば、これらの照射技術による臨床効果や有害事象の臨床的評価の基礎になることのみならず、生物学的特性に基づいた治療戦略の大きな武器となり得る。
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