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2020 年度 実施状況報告書

BNCT用新規薬剤のホウ素分布条件に関する基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K08194
研究機関筑波大学

研究代表者

中井 啓  筑波大学, 医学医療系, 准教授 (50436284)

研究分担者 吉田 文代  筑波大学, 医学医療系, 研究員 (30261811)
中村 浩之  東京工業大学, 科学技術創成研究院, 教授 (30274434)
白川 真  福山大学, 薬学部, 講師 (40707759)
松本 孔貴  筑波大学, 医学医療系, 助教 (70510395)
鶴淵 隆夫  筑波大学, 医学医療系, 講師 (70778901)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードホウ素イメージング / ホウ素中性子捕捉療法 / 薬物動態
研究実績の概要

これまでに、血中から腫瘍へのホウ素の移行について、動態と照射実験を元に検討している。本年は、接着細胞および動物組織切片のホウ素元素の二次元分布計測実験を予定していたが、中性子線源の利用が困難であり、また、同様に利用を想定していたマイクロビームPIXE・PIGE装置も県外共同利用施設であったため、利用を自粛せざるを得なかった。これまでに作成した試料については分析を進めており、細胞の位置情報およびホウ素中性子捕捉反応によって生じるアルファ線の検出を試みている。
おおよそ付着細胞の選定、二次元位置情報の取得、画像合成について予備実験を行い、概ね合成画像におけるホウ素分布可視化の可能性を検討できる状態である。
これらが可能になり、組織切片における血管内腔のホウ素濃度分布、間質におけるホウ素濃度分布が可視化できることで、研究当初に行った血管滞留性を有するリポソーム製剤の動物実験の考察が可能となる見込みである。その結果を踏まえて、最終年度に考察をまとめ、学会発表および論文公表を予定する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新規の照射実験ができなかった。
初年度の仮説と異なる実験結果を検証するため、間質のホウ素分布可視化に向けたイメージング手法について引き続き検討を行っている。細胞の付着、二次元位置情報の取得について、おおよそ目処がたったので、新たに試料を作成し検討を進めてゆく。

今後の研究の推進方策

茨城県内の施設を用いたアルファオートラジオグラフィー分析手法を立ち上げる。実験ビームへのアクセスが社会状況に左右されにくいことから、照射実験、解析が来年度前半で可能な見込みである。

次年度使用額が生じた理由

実験のための中性子利用が制限されたため、試料作成、照射、分析にかかる費目の支出が減じた。2021年度に茨城県内の施設での照射実験に切り替えて実施を予定する。
施設が変更となるため、従来のカプセル照射ができなくなるため、照射関連のジグの再作成、実験に必要な試薬、細胞培養関連、県内ではあるが旅費に用いる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Boron analysis and imaging of cells with 2-hr BPA exposure by using micro-proton particle-induced gamma-ray emission (PIGE)2020

    • 著者名/発表者名
      Nakai Kei、Endo Keita、Yoshida Fumiyo、Koka Masashi、Yamada Naoto、Satoh Takahiro、Tsurubuchi Takao、Matsumura Akira、Matsumoto Yoshitaka、Sakurai Hideyuki
    • 雑誌名

      Applied Radiation and Isotopes

      巻: 165 ページ: 109334~109334

    • DOI

      10.1016/j.apradiso.2020.109334

    • 査読あり

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公開日: 2021-12-27  

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