(1)放射線治療による免疫反応を臨床レベルで解析するため、放射線治療前および治療期間中に採取した子宮頸癌検体を用いて、腫瘍組織中のがん細胞のPD-L1とKu80の発現変化を調べた。免疫化学染色にて治療前と治療中の検体を比較したところ、PD-L1は放射線治療により発現誘導されること、さらにその発現レベルはKu80と相関することがわかった。 (2)培養細胞にて、炭素イオン線照射後のPD-L1発現変化を調べた。その結果、未照射細胞と比較し、炭素イオン線照射後にPD-L1発現誘導を認めた。さらに炭素イオン線とX線を比較した場合、炭素イオン線照射においてより高度にPD-L1発現が誘導されることがわかった。
|