研究課題/領域番号 |
19K08216
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
三宅 基隆 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医長 (70544906)
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研究分担者 |
向井 まさみ 国立研究開発法人国立がん研究センター, 情報統括センター, 室長 (40425666)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 人工知能 / データベース |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,CT・MRI・内視鏡検査・病理組織検査・手術動画などの各種医用画像に,検査や手術時に術者が得た所見などのテキストデータを紐づけた,人工知能(AI)開発研究に資するマルチモーダルなデータベース構築を,日常臨床のワークフロー上で無理なく行える体制の基盤を作成することである. 研究計画に基づき,本年度は具体的事例としての対象疾患を食道癌以外に拡張し,脳,肺,骨,軟部腫瘍において,医用画像とテキストデータを紐づけて保存できるシステムを利用してデータベースを作成した.作成過程を通じて,日常臨床のワークフロー上で適宜データベース構築を行うためのシステム構成を討論し問題点を洗い出した. 本年度は本年度作成したデータベースに対して,特に病理組織検査画像に焦点を当てて 研究計画を進め,人工知能開発体制構築のために必要な項目の整理と解析を行う.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
食道癌以外の疾患に対してデータベース構築を試みた. 病理組織検査画像に対する取り組みが想定より遅延しているが,本年度解決の目途が立っており,おおむね計画通り進展している.
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今後の研究の推進方策 |
臨床ワークフロー上でデータベース構築が可能となるシステムの利用を促進し,データベース構築の態勢をさらに確実なものにしていく.
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次年度使用額が生じた理由 |
初年度にファイルアクセス制限機能付きのバックアップ機能付きファイルサーバを導入する予定でありましたが,特に病理組織学画像における必要要件の整理や,構築したデータベースを一覧できるビューア,データベース管理アプリケーションとの連携における要件整理を続行中ですが,予定通り導入予定です. また,計画時点では参加を予定していた学会等がCovid-19感染症対応で多くがWeb開催となったため,旅費としての支出が計画より少なくなっております.
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