研究課題/領域番号 |
19K08219
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
玉木 義雄 筑波大学, 医学医療系, 客員研究員 (60188422)
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研究分担者 |
小島 寛 筑波大学, 医学医療系, 教授 (10225435)
水本 斉志 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (20512388)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 悪性リンパ腫 / 放射線感受性 / 化学療法抵抗性 |
研究成果の概要 |
化学療法後に残存または再発した,濾胞性リンパ腫(FL)とびまん性大細胞性B細胞性リンパ腫(DLBCL)の放射線治療効果について解析した。FL6例では全例が放射線治療後に完全寛解(CR)し、照射野外再発を1例に認めた。DLBCLの12例では、CR:9、PR/SD:3であった。GCB (germinal B-cell like)タイプの5例ではCRは3例であったが、non-GCBの5例では全例がCRとなった。CR後の再発はnon-GCBの2例に認められた。これらの結果から、cell of originは、化学療法抵抗性のDLBCLに対する放射線治療の治療用効果の予測に有用であることが示唆された。
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自由記述の分野 |
放射線治療
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
化学療法抵抗性のB細胞性リンパ腫の放射線感受性について、その生物学的背景との関連性に言及した報告は乏しかった。今回の研究成果から、びまん性大細胞性B細胞リンパ腫(DLBCL)のcell of originが、化学療法抵抗性DLBCLの放射線治療効果の予測因子になることが示唆された。本研究の成果が、DLBCLの分子病理学的背景や遺伝子異常と放射線感受性の関係に関する研究を進展させる契機となることを期待する。
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