転移性分化型甲状腺癌の治療として分子標的薬レンバチニブがI-131治療抵抗性症例にて近年、保険適用となった。レンバチニブの効果が十分な症例がある一方、効果が不十分な症例に対する治療がないことや、効果がある場合も高額な分子標的薬を長い期間飲み続けなければならないことも問題となっている。 一方、去勢抵抗性前立腺癌のPSMA治療が、ミュンヘン工科大学などで行われ有効性が確認され、前立腺癌以外の癌でのPSMA発現も報告されている。本研究は、甲状腺癌でのPSMA抗原をターゲットとしたPSMA治療の可能性の評価のために、Cu-64 PSMA-PETが有用であるかにつき評価を行う社会的意義は大きい。
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