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2020 年度 実施状況報告書

3Dプラスチックラジオクロミック線量計の開発・評価

研究課題

研究課題/領域番号 19K08231
研究機関群馬県立県民健康科学大学

研究代表者

川村 拓  群馬県立県民健康科学大学, 診療放射線学部, 助教 (80424050)

研究分担者 林 慎一郎  広島国際大学, 保健医療学部, 准教授 (20238108)
高梨 宇宙  国立研究開発法人理化学研究所, 光量子工学研究センター, 研究員 (40646692)
原 孝光  群馬県立県民健康科学大学, 診療放射線学部, 教授 (70464542)
廣木 章博  国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 高崎量子応用研究所 先端機能材料研究部, 主幹研究員(定常) (10370462)
佐々木 浩二  群馬県立県民健康科学大学, 診療放射線学部, 教授 (50433165)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード3Dプラスチックラジオクロミック線量計 / 光学CT測定
研究実績の概要

今年度は3Dプラスチックラジオクロミック線量計作製を行った。
前年度に準備した線量計作製に必要なウレタン系樹脂、活性剤、色素試薬等を配合し、配合比率の異なる3Dプラスチックラジオクロミック線量計を作製した。さらに前年度購入したコンプレッサーおよび加圧容器を使用し、加圧予備試験および作製した3Dプラスチックラジオクロミック線量計を封入した加圧実験を行った。作製後の線量計はX線照射装置による放射線照射試験を行った。
3Dプラスチックラジオクロミック線量計作製ができ、放射線による色変化を確認することができた。
配合比率の検討については当初ウレタン系樹脂を95%、活性剤を4%、色素を1%として作製を試み照射まで実施した。色素による着色及び放射線による色変化が確認できたが、着色が濃くなり、放射線量を大きくするほど、また線量計のサイズが大きくなるほど、線量評価のための光学CT装置のレーザーが不透過になる現象が発生した。したがって今後、線量計のサイズを一度固定し、試薬の組成比を調整し、レーザーが透過する濃度の線量計を作製する必要性を認識した。
加圧予備試験ではコンプレッサーと耐圧容器の接続などを十分に確認しつつ加圧持続試験などを実施した。3Dプラスチックラジオクロミック線量計を封入した加圧実験では、加圧による配合試薬の反応熱に注意しつつ、圧を加えて24時間までの持続試験を行った。耐圧容器の問題であらかじめ検討していた圧力・持続時間での実験はできなかったものの、線量計作製に必要な圧力及び持続時間を確保することができ、圧力実験は問題なく実施できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究課題の2年目計画として、加圧試験および線量計作製実験を予定しており、計画と同じ期間で実施できたため、本計画は順調であると評価する。研究を進めるにあたり新たな課題(線量計の放射線反応による着色濃度)が判明したため、これからその課題についても取り組み・実施する予定でいる。

今後の研究の推進方策

放射線照射実験については200kV以下のX線装置を用いて実験を行ってきた。本課題の最終ゴールは臨床応用であるため、4MV程度のX線ビームを線量計に照射可能な医療用X線照射装置を用いて実験を行う。200kV以下の照射同様線量計が反応するか検討を行う。それから線量計の組成についても引き続き検討を行う。

次年度使用額が生じた理由

照射実験時に必要な物品を調査、購入を検討している。
加えて読み取り装置である光CTの物品購入等の使用を予定している。

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公開日: 2021-12-27  

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