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2019 年度 実施状況報告書

新生児慢性肺疾患における細菌学的要因の特定と発症予防法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 19K08248
研究機関富山大学

研究代表者

吉田 丈俊  富山大学, 学術研究部医学系, 特命教授 (90361948)

研究分担者 仁井見 英樹  富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (50401865)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード子宮内感染 / 炎症
研究実績の概要

新生児の炎症性サイトカインを血清0.5mLで測定するためにフローサイトメトリー法にて、慢性肺疾患児の残血清で測定を行った。その結果、炎症を起こしている児の血清IL-6,8が高値であることが判明した。
来年度は、この方法を用いて臍帯血を使用して出生前の胎児の炎症状態を評価する予定である。

いっぽう、羊水微生物同定は帝王切開時に採取できない症例も多く(例えば長期破水症例など)、検体が集まらなかった。よって、入院時の新生児の胃液と羊水の細菌数を比較して、新生児の胃液で羊水の代用が可能かどうかを来年度判定する。
倫理審査の許可は下りたため、多施設共同研究によって検体数を増やしたいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

倫理審査は終了しており当院産婦人科からも協力していただいている。今年度は対象となる超早産児が少なかったことと、羊水を採取できる症例が少なかったが、新生児の胃液で起炎菌を同定できるシステムが構築できそうであるため、来年度は検体数を増やすことが期待できる。

今後の研究の推進方策

1)新生児の胃液と羊水の細菌数と菌種同定を比較して、胃液で羊水の代用ができるか判定する。
2)多施設共同研究を行い、検体数を増やす。
3)臍帯血を採取して胎児炎症をIL-6,8を中心に測定し、新生児の予後との相関を調べる

次年度使用額が生じた理由

羊水採取できる症例数が少なかったため、物品代が少なくなった。また、国際学会で貴重な情報を得ることができたが旅費代が海外出張のため高額になってしまった。
差額については、消耗品の購入にあてる予定である。

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公開日: 2021-01-27  

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