研究課題/領域番号 |
19K08253
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
中村 信嗣 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (30437686)
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研究分担者 |
安田 真之 香川大学, 医学部附属病院, 准教授 (00380155)
小谷野 耕佑 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (20437685)
三木 崇範 香川大学, 医学部, 教授 (30274294)
上野 正樹 香川大学, 医学部, 教授 (30322267)
日下 隆 香川大学, 医学部, 教授 (50274288)
太田 健一 香川大学, 医学部, 助教 (50403720)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 水素ガス / 新生仔豚 / 脳波 |
研究実績の概要 |
生後24 時間以内の新生仔豚16頭にHI負荷施行し、蘇生後に無治療群(NT:n=8),H2 gas IT群(H2:n=8, H2濃度:2.2-2.7%, 6時間)に分けた。負荷後6時間に脳組織還流を行い神経細胞数評価(KB染色)を行った。また、aEEGでは、負荷終了後のLow Amplitude EEG(LAEEG:最大振幅値<5μV)持続時間を負荷強度の指標とし(20分以下:軽症、20分以上:重症)、LAEEG終了から抑制脳波回復までの時間を脳波回復時間とした。 結果:軽症:NT群6/8、H2群5/8、重症:NT群2/8、H2群3/8であった。神経細胞数は、軽症ではH2群がNT群に比して正常神経細胞数が多く、異常神経細胞数が少ない傾向であった。脳波回復時間 [mean (SEM)](分)は、軽症ではH2群がNT群に比して有意に短かった[NT:137(52), H2:33.6(4.6)]。これらは重症では差は認めなかった。軽症例におけるH2 gas ITは、脳波回復時間を短縮する脳機能改善と、組織的障害に対する軽減効果を認める可能性がある。以上のことから、新生仔豚における短時間H2gasITは、軽症で正常神経細胞減少を抑止し、抑制脳波の回復を早くすることが明らかとなった。
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