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2021 年度 研究成果報告書

FAK阻害薬の骨原発悪性腫瘍への早期臨床応用実現を目標とした転移抑制機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08255
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関宮崎大学

研究代表者

盛武 浩  宮崎大学, 医学部, 教授 (40336300)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード骨肉腫 / ユーイング肉腫 / 転移 / RNAシーケンス / FAK / IGF-IR
研究成果の概要

ユーインク肉腫においてFAKとIGF-IRの二重チロシンキナーゼ阻害薬TAE226により非常に高い転移抑制効果を見出し、分子生物学的にその機序を証明した。既存の抗がん剤の相乗効果も確認し論文報告した。次に骨肉腫の転移機構を解明するために、骨肉腫細胞株143Bの肺転移マウスモデルを確立し、骨肉腫患者2名の原発巣と肺転移巣とあわせてRNAを抽出した。2つのモデルで共通して肺転移巣で高発現の上位10個の各遺伝子欠損細胞株を樹立し、免疫不全マウスの脛骨に接種した。接種後4週目のCTと病理学的評価により、1遺伝子に肺転移縮小効果を認め、骨肉腫における肺転移促進遺伝子の可能性が示唆された。

自由記述の分野

小児腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

骨原発腫瘍の転移例に対する治療成績の向上は認められていない。今回ユーイング肉腫で見出されたFAKとIGF-IR抑制による転移抑制メカニズム解明は、Novartis社の同薬剤TAE226の開発中止決定は誠に残念であるが、別のルートから臨床応用に繋がっていくことに期待したい。骨肉腫に関しても既存の化学療法の組み合わせでは限界があり、病態メカニズムからアプローチする新規薬剤に期待が集まる。本研究により、現在候補として再現性を確認している遺伝子が標的遺伝子として確定すれば、創薬に繋がり骨肉腫転移症例の予後改善に期待できる。

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公開日: 2023-01-30  

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