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2023 年度 実績報告書

移植臍帯血幹細胞の分化と周生期大脳皮質白質損傷への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19K08267
研究機関愛知県医療療育総合センター発達障害研究所

研究代表者

中西 圭子  愛知県医療療育総合センター発達障害研究所, 障害モデル研究部, 客員研究員 (50280813)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード臍帯血幹細胞 / 周生期脳障害
研究実績の概要

我々は新生児低酸素性虚血性脳症(HIE)モデルラットにラット臍帯血幹細胞を移植するというラット同種移植系を用いて、臍帯血幹細胞が周生期脳障害を軽減させることを報告した。本研究では、移植臍帯血幹細胞の特性や分化、周生期白質損傷に対する臍帯血幹細胞の効果について検討することを目的としている。
今年度は臍帯血幹細胞のコンドロイチン硫酸(CS)糖鎖組成について検討した。
ラット胎仔臍帯血より有核細胞層を分離増殖させ、幹細胞リッチな細胞群
(Stem cell enriched umbilical cord blood cells; SCE-UCBC)を得た。この細胞群のCS糖鎖分析を行ったところ、約80%以上が低硫酸化型のA-unitであったが、約2%程度の高硫酸化型E-unitを含むことがわかった。高硫酸化型CS糖鎖はさまざまな栄養因子や増殖因子と結合し、その活性を増強することが知られている。また、Colony forming cell assayを行ったところ、CS-A投与群に比較してCS-E投与群ではコロニー形成細胞の割合が減少した。臍帯血幹細胞はheterogeneityな細胞集団であることから、CS糖鎖が一部の幹細胞の増殖・分化などの生物学的機能に関与している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] LONRF2 is a protein quality control ubiquitin ligase whose deficiency causes late-onset neurological deficits2023

    • 著者名/発表者名
      Li D, Johmura Y, Morimoto S, Doi M, Nakanishi K, Ozawa M et al.
    • 雑誌名

      Nature Aging

      巻: 3 ページ: 1001~1019

    • DOI

      10.1038/s43587-023-00464-4

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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