研究課題/領域番号 |
19K08273
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
西尾 信博 名古屋大学, 医学部附属病院, 特任講師 (00586430)
|
研究分担者 |
高橋 義行 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (40432273)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 神経芽腫 / GD2 / CAR |
研究成果の概要 |
本研究では、小児がんの中で脳腫瘍についで最も多い固形腫瘍である神経芽腫に対する副作用の少ない新規治療法を開発するため、神経芽腫の細胞表面に発現するGD2を標的とするキメラ抗原受容体CARを新たに作製し、製造コストの低いpiggyBacトランスポゾン遺伝子導入法を用いることで、神経芽腫に対する新規のGD2.CAR-T細胞療法の基盤構築を目的とした。複数の抗原認識部位や共刺激分子を組み合わせ、培養方法を最適化することで複数のGD2.CAR-T細胞を作製できた。機能解析を実施し、腫瘍細胞を強力に傷害し、疲弊が少なく、細胞増殖が良好なGD2.CAR-T細胞の選択が可能であった。
|
自由記述の分野 |
小児がん、免疫療法
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において神経芽腫に対する最適化されたGD2.CAR-T細胞療法への基盤構築ができたため、実用化されれば致死的な再発・難治神経芽腫の予後が改善することが期待される。piggyBacトランスポゾン遺伝子導入法を用いたCAR-T細胞はウイルスベクター法と比較して製造コストが低く、GD2陽性小児腫瘍や他の癌種に対するCAR-T療法開発への波及効果も期待出来る。
|