アレルギー疾患の抗原提示メカニズムを解明するために、抗原提示細胞から提示されるアレルゲンペプチドを検出するリガンドーム解析を試みた。単球系白血病細胞株THP-1細胞より分化誘導した樹状細胞、および、末梢血の単球由来樹状細胞をアレルゲンで刺激し、抗HLA-DR抗体を用いて共免疫沈降でMHC class II分子を取得し、抗原提示されてたペプチドをLC/MS解析で検出した。結果として、条件によりTHP-1より誘導した樹状細胞や末梢血の単球由来樹状細胞から、複数のペプチドの配列が検出され、アレルゲン由来のペプチドである可能性が考えられた。今後、得られている配列の信頼性について更なる確認を行っていく。
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