研究課題/領域番号 |
19K08305
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
亀井 良政 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (00251265)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 新生児虐待 / 心理ストレス / 育児放棄 / 母乳保育 / 低栄養 / 自発吸啜 / 脳室周囲白質軟化症 / 脳性まひ |
研究実績の概要 |
周産期に母胎が受けるストレス要因が考えられる脳室周囲白質軟化症(PVL)と発展上にある脳性まひなどの神経学的発達障害の薬理治療と行動療法をマネージメントする複合療育法の開発を目指すに当り、心身ストレス環境負荷の影響に関わる生物基盤の解明が鍵となる。本霊長類療育モデルの開発計画において地球上の生物が慢性的に環境リズムの影響を受け、進化上で遺伝子基盤に刻まれる概日周期性に関して考慮している。コロナ禍の現代環境でも社会脆弱性として規制対象因子である概日リズム破綻により引き起こされるストレスの心身発達への影響に関する調査を行った。 特に社会性生物、人間の発達期における心身機能障害の典型症状として、社会環境への不適応行動が挙げられる。そこで、概日リズム環境破綻を照明により誘導した雄19、雌9頭のコモン・マーモセットの同世代社会環境への応答行動の発達推移を定量的に追跡可視化し、変異の発見と留意すべき候補病因を探索し、①12時間明暗制御群(対照群)に対し、②生後から恒常照明リズム破綻、③離乳(約2ヶ月齢)~児童相同期(約5ヶ月齢)の特異期リズム破綻、④推定児童相同期以降~思春期相同齢(約8ヶ月齢)破綻の4群について、若齢成体期(約1年)の発達結果を社会行動応答パターンで定量比較した。各群の社会行動が全群間で有意に異なり、各概日リズム破綻のストレス応答基盤の特異齢依存性が示唆された。①対照群に対し、②生後早期破綻群は霊長類の典型活動である高位指向活動の減弱とネガティブな情動性行動の亢進、③離乳前後期の破綻群は低位嗜好性と不動傾向、④児童期相同期の破綻群は不動傾向や高位でも逃避指向の傾向を示し、神経機能発達支援において、段階的かつ連続した概日リズム環境因子の考慮の重要性を明らかとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
飼育環境を改善したにもかかわらず、コモン・マーモセットのmatingが当初期待していたほどの数を得られなかった
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今後の研究の推進方策 |
コモン・マーモセットのmatingについて、paringを変更するなど、mating数の増加を目指したい
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次年度使用額が生じた理由 |
マーモセットのmatingが予想を下回り、飼育にかかる経費が余剰金となった matingの組み合わせを交換してmaitng率の向上を目指す
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