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2023 年度 実施状況報告書

PDGFRB異常による新規過成長症候群の病態解明と治療法開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K08329
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

武内 俊樹  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (60383741)

研究分担者 奥野 博庸  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (70445310)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
キーワードPDGFRB / 頭蓋縫合早期癒合症 / 疾患モデル動物
研究実績の概要

血小板由来成長因子(Platelet-Derived Growth Factor Receptor β: PDGFRB)の機能獲得型変異による新規ヒト過成長症候群(OMIM#616592)の病態解明をPdgfrbの点変異を持つ疾患モデルマウスを作成して継続している。本疾患患者では、過成長(高身長)の他に、本研究を通じて進行性の血管病変を生じることが明らかとなっているが、その他に頭蓋縫合早期癒合症を呈することが近年明らかになってきている。そこで、別の症候性頭蓋縫合早期癒合症であるTWIST1の異常によって発症するSaethre-Chotzen症候群(OMIM#101400)の疾患モデルマウスで、近年確立された頭蓋顔面表現型の定量解析法を参考にして、本疾患のモデルマウスについても頭蓋顔面を中心に骨格系の表現型解析を進めている。具体的には、モデルマウスの頭部を高線量放射線で撮像した高解像度CT画像を、専用ソフトウェアを用いて三次元で再構築した。頭蓋骨上の解剖学的ランドマークを決め、各ランドマーク間の距離を複数回計測することで、空間的な変形の度合いを定量評価している。このほかには、頭蓋容積、頭蓋底の形状、歯の咬合、骨密度などについても定量的な解析を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究で開発した疾患モデルマウスの頭蓋顔面の表現型の定量解析を進めている。

今後の研究の推進方策

疾患モデルマウスの頭蓋顎顔面の表現型を明らかにしつつ、PDGFRBのシグナル伝達系に作用する薬剤による治療可能性の研究を推進する。

次年度使用額が生じた理由

当初計上した消耗品費よりも少ない額で研究を進めることができたため。次年度の研究費に合算して使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] モデルマウスを用いた新規ヒト過成長症候群の頭蓋顎顔面先天異常の解析と治療戦略2023

    • 著者名/発表者名
      武内俊樹
    • 学会等名
      第63回日本先天異常学会学術集会

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公開日: 2024-12-25  

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