研究課題/領域番号 |
19K08348
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
太田 健一 香川大学, 医学部, 助教 (50403720)
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研究分担者 |
三木 崇範 香川大学, 医学部, 教授 (30274294)
鈴木 辰吾 香川大学, 医学部, 准教授 (50451430)
中村 信嗣 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (30437686)
割田 克彦 鳥取大学, 農学部, 准教授 (40452669)
日下 隆 香川大学, 医学部, 教授 (50274288)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 母子分離 / 幼少期ストレス / 育児放棄 / 攻撃性 / 暴力性 / 扁桃体 |
研究成果の概要 |
幼少期の虐待・育児放棄は将来の非行・犯罪に繋がるとされているが、発達過程で様々な環境要因が複雑に関与するヒトを対象とした研究ではその機序解明は困難である。そこで本研究では、育児放棄のモデルとしてラット仔を生後早期に母子分離し、成熟後の攻撃性に与える影響とその原因となる脳部位の特定を行った。結果としては発達早期の母子分離は成熟後の攻撃性を増大させ、その原因は扁桃体中心核の過剰な活性にあることが示された。扁桃体中心核はより暴力的な攻撃性に関わるとされており、幼少期一過性の虐待・育児放棄が成熟後まで持続した同部位の異常を引き起こすことで、将来的な暴力を伴う非行・犯罪に繋がると考えられる。
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自由記述の分野 |
発達神経科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではヒトの脳発達段階で約3歳頃までの一過性の幼少期ストレスが青年期以降の暴力的な攻撃性に繋がる可能性が見出された。更にその原因は普通の攻撃性回路と異なる強い暴力性に関わる扁桃体中心核にあることも示され、実際に同部位の活性化は無抵抗な同種ラットにまで攻撃を加える非常に強い攻撃性を見せることも確認されている。本研究のように原因となる脳部位とその機能が明らかになることは非侵襲的な画像診断法(fNIRS, fMRI)に応用する事ができ、幼少期に強い攻撃傾向が見られた際に単に正常発達過程の一部なのか、それとも将来の非行・犯罪に繋がりやすい兆候なのかをより確実に診断する手法の確立に繋がる意義がある。
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