• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

難治性小児急性骨髄性白血病のエピゲノム機構の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K08350
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関横浜市立大学

研究代表者

柴 徳生  横浜市立大学, 附属病院, 講師 (50600615)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード急性骨髄性白血病
研究成果の概要

PRDM16高発現であるNUP98-NSD1陽性AML症例の検体を用いて、CHIP-seqを施行した。その結果、SKI、RUNX1等の既知のがん関連遺伝子に加え、複数の新規候補遺伝子を同定した。また、ATAC-seqにて、PRDM16高発現遺伝子AML群ではプロモーター領域がオープンとなっていることを突き止め、同領域のDNA低メチル化とあわせ、PRDM16の活性化によりAMLの難治化に寄与していることを同定した。さらに、様々な遺伝子背景をもつ小児AML48例でmicroRNAシーケンスを施行した。その結果、発現パターンから4つのクラスターに分類され、一部は既存の遺伝子異常と相関していた。

自由記述の分野

白血病

研究成果の学術的意義や社会的意義

難治AML症例より同定された遺伝子異常の機能的な意義を解明することで、AMLの発症原因を解明し、創薬開発に繋げていくことで難治AML患者を救命することが可能となる。層別化については、これまでの解析にて概ね完了している。しかしながら、まだ約10%の患者においては、driverとなる遺伝子異常を見いだすことが出来ていない(これらの症例の多くは複雑な染色体の構造異常を認め、予後不良である)。よって、より高精度の治療層別化フローチャートを作成し、すべての小児AML症例の再発リスク、予後予測に基づいた適切な治療強度を選択できるようにするため、これらの10%の症例の発病原因を探索することに注力する。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi