研究実績の概要 |
1)結腸上皮細胞株CCD 841におけるTRPV4の発現をPCR法、免疫染色法、Ca2+イメージング法で確認した 2)各種腸内細菌の臨床分離株とCCDを共培養したところ、P.acnes, C. perfringens, S. aureusでは有意に減少し、lactobacillus, F.nucleatum, Bifidobacteria, C. butyricum, B.fragilis, Luminococcusでは変化なく、K.oxytoca, E. faecalis, E.coliでは有意に増加した。次に、臨床分離株の中で発現が抑制された細菌を中心に標準菌で同様の検討をしたところ、P.acnes, C. perfringensでは有意に減少し、S. aureus, E. faecalis, K.oxytoca, E.coli (O127, O123), S.infantisでは有意に増加した。 3)TRPV4の発現抑制の機序がCCD841細胞のTRPV4遺伝子のメチル異常かどうかを今回確立したパイロシークエンス法で定量化したところメチル異常は誘導されていないことが確認された。 4)便秘患者等の直腸生検検体におけるTRPV4発現と、ブラシで採取された主要な粘膜関連腸内細菌の16srRNAとの比率を相関解析、重回帰分析で検討した。患者は27例で、男性率66.7%、年齢平均は70.1歳、便秘重症度スコア平均は、3.7、ブリストルスケール平均は3.9であった。TRPV4発現レベルは平均は1.3、TRPV4メチル化率の平均は、15.6%でありTRPV4発現とそのメチル化異常との間に関連は見られなかった(R2=0.22)。便回数、排便補助具、病悩期間の重症化とTRPV4発現上昇と関連しており、便秘とE. faecalis、C. perfringens増加とが関連していた。
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